「どんどん指摘してほしい」
フィードバックの重要性に
気がついた1年

工事ディレクター 小森さん
<プロフィール>
2024年1月入社。
設計事務所や施工管理など、4社でインターンを経験した後にビルダリッジへ新卒入社。
設計を志向しつつ、建築の現実を学ぶため積極的に建築現場へ参加をする。
その現場でもがきながらも、起きたことから学び、次にどう活かすかを模索する日々。
(聞き手:ビルダリッジ代表 越川町)
━入社してもうすぐ1年。これ(社員インタビュー動画)を見て、入社。

そうですね。インターンも含めたらもう1年半以上になります。

━どんな印象だった?この社員インタビュー。僕らは、毎年撮ったり同じ人を2回撮ったりしてて、それを見てた側じゃん。しかも、一発取りの”ファーストテイク”。

カットしていないんだなって思いました(笑)
超リアルに、ちゃんと途切れず(編集せず)にやってるんだなと思う。よく、いいところだけ使ったりするじゃないですか。

まあね、普通はね。でも、それはリアルじゃないじゃん。いいところも悪いところも、全部リアルのほうが(いい)。外から見た時に会社の中なんて、絶対見えないじゃん。求人情報なんか(一般的に)適当だしさ。
でも、リアリティのあるほうがいいじゃん……と思って、始めたのが数年前。
なにか覚えている話はある?社員インタビュー動画で。

僕が記憶にあるのは曽根さんのインタビュー
トイレに行ったりとか、出入りする時のサンダルを自分が整理していることを見てくれている、その環境に感激した(という内容が印象的)。
ちゃんと見てくれている人がいる会社だよっていうのが、記憶に残ってますね。

なるほど。でも、もともとは建築設計に一番興味があるのに、たまたま面接に来て。設計ならアトリエ、事務所もあるし、建築屋さんもいろいろ選択肢がある中で、なぜビルダに来てみようと思ったの?

そうですね。ビルダ以外も、そもそもインターンに行ってはいたんです。合計4社ですね。
設計事務所も、施工管理も行ったし。でもビルダ以外は、設計は特に、画面に向かってみんな集中してて、ビルダほど笑ってない。

━事務所が笑ってない。

(頷きながら)事務所が笑ってないですね。
施工管理にもついて行ったり、現場も見させてもらったりしたんですけど、やっぱり事務所の空気がビルダと比べちゃうと、重いなというか、なんかみんなずっと下向いてるなみたいな。

おーなるほど。やっぱホントそうなんだ。若い子に聞くと、わりとみんなそうらしくて。

そうですね。それがあったのと、やっぱり年齢層が他の施工会社さんはやっぱり、ビルダより断然高い。
50代がけっこう多かったりとか。

お父さん世代だから。

20代がいても3人、4人……近くにいるのはそのぐらい。それを考えると、今のビルダは本当に話しやすいのもあります。

平均30歳ぐらいだもんね。

そうですね。人柄もみんないいので。

嫌なやつがいないのは、僕らのポジティブな、ストロングポイントじゃない?俺が言うのは気持ち悪いけどさ。
そこはどう?

前に向かっていこうという姿勢。
まあ、みんなそれぞれ悩みとかはあると思うんですけど「やるしかないよな」みたいな。
じゃあ、ここからどうするか、みたいな。
前向きの姿勢が、めちゃくちゃあるなって思いますよね。

向かう方向、ベクトルはわりとみんな揃ってる。そんな中でもさ、初めて社会に出て働く、就職する会社をビルダにして、1年振り返ってみてどうですか。自分の成長とか、できるようになったこととか。

社会に出て職人さんたちと現場をやってみて、なんだかんだ学んできたつもりではいたんですけど、まず「全然、現場のことを知らないな」っていう。
そもそも「設計がやりたい」の前に、僕としては”現場を知ってから設計をやりたいスタンス”で入ったんですけど……

納まりわかんないのに線を書くという問題があったもんね。その話をしたもんね。

ほんっとに知らないんだなって。
学校を出て習ってきたつもりでしたけど、現場にでたら職人さんが言いたいこと、それを納めるためにどうするか。事務所内でもどういう検討をするかとか。
設計事務所にいたら、ここまで考えながら図面は書かないだろうな……と。
本当に知らないということをまず知れてよかったな、というのがありますね。

建物を作る上で、線はただの方針だからね。本当の意味で、作り手が作るプロセスがわからないと、建物が建たないよね。

図面上はできるけど、現場だったらこういう問題が起きるだろう、みたいな。そこが本当に知れてよかったです。

マインドセットとか自分の考え方とか、そのあたりで変化を感じる部分はある?

どちらかというとポジティブ思考寄りではあるんですけど、まあ最初、確か8月ぐらいに、大崎の現場で打ち残しをやってしまった時に、あきちゃん(工事部長)とかゆうたさん(先輩)とかと話して。
もう起きたものはいったん仕方がないから、この先でまずこれを起こさないためにどうするか?と、この現場を納めるためにどうするか?前を向こうっていう。
その姿勢が本当に……特に今ゆうたさんの下にいるんですが「この先どうするか」という姿勢が、毎日学びですね。

そんなゆうたも入った時はそうじゃなかったわけで。このインタビューでも言ってたけど。

想像できない。

大きな分岐点が、ゆうたにもあったからさ。でもね、今うまくいかないことは次に活かすだけ、じゃん。それがビルダのスタイル。
たぶんものの見方をこうしていくと、変わっていくと思うんだよね。
どう?同じ学校時代の同級生と自分を比べた時に。

やっぱりできない理由を考えることが多いなって。最近話していると。
恋愛でも何でもそうですけど、自分が身長が低いからとか、自分の性格がこうだからとか、人見知りだからっていう、できない理由を見つけるのはやっぱり簡単なんで。

まあ、その方が傷つかないしね。

そうですね、本当に傷つかないんで。
だからできる理由から探すっていう、この思考はビルダに入って学んだものだなって思います。

それ、3年・5年・10年続けていくと大きな差になるよ。
世の中はみんな「できない。それは僕の仕事じゃない」ってどんどん”上手にできない理由”を言うだけになってくから。
そうすると100人で99人ができないことをできるたった1人になれるから、それって(自分の)価値が高くなる。

できることがいっぱいになっていたら楽しいと思うんで。

今後の楽しみとしては、現場のことができるようになって仕上げもできるようになったこもちゃん(小森のあだ名)が、本当にビルダで建てる建物の線を引けるようになったりとかね。
今設計は、ゲンちゃん(設計部メンバー)チーム、意匠は外部のチームだけど、本当の生え抜きの人がそんな風に線を引けるような未来が来たらすごい楽しいなと、勝手に想像している。
どう?ビルダの3年後・5年後・10年後、どんなことしていきたい?

内装もしてみたいのはありますけど、やっぱり元々「設計がやりたい」とは思ってるんで。
ビルダは今、ホテルもやってますけど、それ以外でもどういう物が作れるのかと。
ホテルでも今のマンションでも用途が違って、求められているものが違うんで、どんな物件でも求められていることが想像できるような。それを図面に起こせるような未来になったら楽しいなと思いますね。

それを作りながら線を引けるようになるといいし。
今は躯体だけど、内装をやると、これはこれで見える世界が変わるから。
両方やりつつ、設計をやりたい気持ちは(経営者として)理解しているつもりなので、一緒にできたらいいなと。
それで、若い子にビルダに来てほしいなって思う場合、どういう人に来てほしい?どういう人におすすめだと思う?

社内のコミュニケーションがけっこう活発なので、ちゃんとコミュニケーションを取っていきたい人とか。
あとは逆に自分の中ではあんまり話すの得意じゃない人でも、聞ける(質問しやすい)人が全員なので。聞きにくい人が、正直いないので。
上司に聞きづらいとか、なんか不安がある人はぜひまず来てみて、こんな明るい会社もあるんだよっていうことを知ってもらいたいですね。
あとは僕と同じように「設計をやろうと思っているけど、現場を知らないからやってみよう」とか、逆にそれと同じように「(現場を主体にしたいけれど設計を知らないから)設計をやりたい」という人でもいいと思うんですけど、現場を見ることは思ってる以上に面白いんで、そこで来て欲しい。

なるほどね。たしかにリアルが見れるし。けっきょく線を引くのも建物を建てるためのプロセスの一つでしかない。逆に、伸びしろ・改善点、自分としてビルダをどうして行きたいか?ということを、最後に聞かせて。

うーん(長考)
僕が思うのは……逆に求めているところでもあるんですけど、若い子が自分含めて多いんで、(先輩たちが若い子に強く)言いづらいことがやっぱりあるのかも?っていうのは、時々感じるところがあって。
本来なら、現場を進めていくために、時々言葉とか語彙が強くなってしまうことがあると思うんですけど。
そういうものをもっと発信してくれたほうが、数年後振り返って「あの時、言ってくれて良かった」となるはずだと、最近特に思うことがあって。
ゆうたさんとかあきちゃんにもケーススタディの時に「もうちょっと言ってほしい」と伝えたら、最近はもっとこうしたほうがいいとか、僕のためにちゃんと言ってくれてるんで。
そういうところを、全員が言ってくれる環境。
仲良いっていう前提があるんですけど、仲良いからこそもっと言ってほしい、みたいな。

普通は言われるって痛いことじゃない。できてないことだから。でもこもちゃんは言ってもらえたほうがありがたいんだ?

けっきょく、後々感謝すると思う。はい、自分のためになる。

ということは、色んな先輩をつかまえて、もっと言ってくださいと言ってみれば?俺もこもちゃんにもっと言おうって、今思ったし。
怒られるとか、叱られるというのは辛いかもしれないけど、フィードバックだと思うと本当に自分のためになる。それを聞けてそこから学べるやつも強いと思うから。
そういうメンタルでいられるのは、頼もしいし。

思っているのは、いつも1年経った時にくださったりするじゃないですか、1年記念みたいなもの。
そういう時に、全体に向けて言おうかなと。

いつも、一年どうだったと聞くもんね。もう準備してんの!?

ちょうどいいタイミングかなと思ってるんで。

いいじゃん。みんな人間性を否定して攻撃する人がいない。
よかれと思って、もちろん言葉が強くなる瞬間、人だからあるけれど、でも思いはこもちゃんのために。

現場を進めるためにも。

それとお施主さんのためにとか、みんな先のことを思って言っているわけだから、そういう言葉の数が多いのは、もしかしたらいい環境かもしれないね。

たぶん強くなるな、と。

人格否定をしたりとか、性格がダメだとか、そんなことを言う人はこのチームにいないわけだから。
それをありがたいと思えてるのは、強いね。
これで一年弱の時点のインタビューだけど、また来年こういう機会があった時に、次何話してるのかが楽しみだな。
次やる時にもお話し聞かせて。ありがとうございました。

ありがとうございました。