培ってきた技術的を伝えながら、
一緒に変化と成長を楽しみたい

工事ディレクター 横前さん
<プロフィール>
2023年1月入社。内装チームの統括リーダー的存在。15年間、中堅ゼネコンに勤務。建設業の常識にとらわれないビルダリッジのスタンスに魅力を感じ、会社とともに自身も成長するべく入社。建物を造るだけでなく、組織づくりの役割も担う。

(聞き手:ビルダリッジ代表 越川町)
―スケさんは入社してどれくらいで、今はどんな役回りをしていますか?

入社は 2023年1月なのでまだ10ヶ月 ぐらいですね。
内装チームの統括、リーダーとしてチームのみんなの面倒を見ることに加え、設計も担当しています。
設計側で、主に設備関係を一緒に考えて現場に発行できる図面を作るという役割を担っています。

―今回、インタビュー動画という形ですが、ホームページで他の人の過去動画を見てスケさんも面接に来ていますよね。
どんなふうに感じたんだろうなと。
今39歳で、どんな悩みがあって転職をしたんだろうかと。
前職は1社に15年ほどいましたよね。

漠然と転職への思いはありつつも、正直、辞めるとは自分も思っていなかったんですよね。
ただ、やっぱり色々なことが当時の会社の中で変化をしていきまして。
会社として様々な対策を意図しての変化なんですが、それが自分としてはあまり良い変化だと思えず、そのしわ寄せが全部こっち(現場スタッフ)側に来ているのがすごく気になって。
具体的に言うと「人が足りません。なので新しい人はどんどん入れます。会社の役割はそこまでで、入った人のことは知りませんから、あとは現場のあなたたちが面倒を見てください。その人が何しようとあなたたちのせいです」みたいな方針で、それに我慢がならなくなって転職に踏み切りました。

―ルールがどんどん増えていった、ということも話していましたよね。
誰のためのルールなんだっけ、みたいな。

うですね。
世代的にも我々はたぶん上層部の世代の人が言いやすい世代でもあるので、どんどんルールを押し付けられて、漠然とした不満が溜まり、それが原因で転職を決意したという面があります。
―そんな中で15年も頑張ると、選択肢はいろいろあったと思うんですよね。
なぜビルダにそもそも面接に来ようと思ったのか。
面接に来る、入社するという大きなハードルが二つあると思うんですけど、当時どんなことを思っていましたか?

前職を辞める時は正直「現場はもうないな」という考えがあって、施主側のデベロッパーとか、施工会社を管理するような立場を志望していました。
そんな中でビルダリッジからメールが来たんですが、僕の中では考えられない形ですごく若い子たちが現場を一からやっているんだというのを知って、どうやっているんだろう?という興味を持ったのがきっかけです。
それで、面接をお願いして来てみたら、会社も独特な明るい雰囲気で僕が想像しているゼネコンのオフィスとは全く違う。
作業着を誰も着ていない。
そして、まだ会社として日が浅いけれども、どんどんこれからいい方に変えていきたい、ポテンシャルのある会社だということを町さんとアキちゃんからお話してもらい、僕自身はワクワクしたんです。
自分の知っている建設業・ゼネコンと違うやり方にすごく魅力を感じて、そんな中でこれからどんどん成長をしていきたいという思いがすごく伝わり、その変化・成長に携わりたいと思って、この会社に来ることを決めました。

―もう少し具体的に言うと、どういうところにワクワクしたか、覚えていますか?

本当に建設業の常識にも囚われてない、自分たちのやりたいことをやってどんどん変えて、ダメだったらまた新しく手を打ってやっていけばいいじゃないというスタンスですね。
それなりの組織にいると、変えるにはすごく力がいる、変えようしても結局諦めてしまうようなところを「まずはやってみよう」という。
やっぱりそこにワクワクしたんだと思います。
さらに、建物だけじゃなくて組織や会社も作れるところも魅力ですね。
それこそ、僕が入る時点では、設計に関わるとも思っていなかったです。
現場を見て改善することを担当すると思っていたら、そっちもやり設計もやり、会社の仕組みも変えつつ、要は会社と一緒に自分がこう成長していく過程が体験できるのが魅力的で。
そういう面があるとは面接で聞いていたので、結果としてまさにその通りに会社と一緒に自分も成長できている感じがします。

―会社から「これをお願いします」だけじゃないですもんね。
ある意味、自分で課題を見つけて……

ほぼ、自分ですね(笑)。これをやってくれ、というのは初めからなかったですね。
でもいるうちに、これもやりたい・あれもやりたいみたいな感じで、どんどん自分で仕事を作っていく状況になり。
アキちゃんからは、やりたいと思ったらやってくれ、それでいいからやってみましょうと、すぐに前向きな言葉をいただけるので、すごく働く環境としてやりやすくて嬉しいですし、とても楽しいですね。

―そんな中でこの1年を振り返って、自分の成長や変化にフォーカスしてみるとどんなことがありますか?

変化というものを楽しむようになりましたね。
自分の変化もそうですし、会社の変化を。
一般的に、会社って変わることを好まないじゃないですか。
変わろうって言いながら、実は変わりたくない。書類が増える、決まりが増える
でもこのビルダリッジはそういうところがなくて、良くなりたいから変わっていこうという考えがストレートにあって。
僕自身も正直なところ、前の会社で何かを変えることは嫌でした。
今までやってきたことが変わると、また新しいことを覚えなきゃいけない。
で、変わったことについていけなくて何か漏れたら、そこを突かれると。
でも、ビルダではそれがないですよね。
こんなふうに変化に前向きになれたのは、自分の変化だと思います。

―変化が楽しくなったというのはとっても嬉しいです。
特にスケさんも39でこれから45になって50なってという時に、今想像できる未来じゃないところに行けるという楽しさがあると思うんです。
僕も40ですけどこの40を想像できたわけじゃなくて、いろんなことを必死にやっていたらここにたどり着いて、振り返ると想像できていないものだったみたいな。
やっぱり変化を嫌う部分も人はあるわけですが、変化することで見える景色が広がってできることも増えてということを体験すると、すごく楽しいですよね。
その変化の中では失敗も含まれたり、うまくいかない現実もある中で、その失敗のお作法や成功体験がないと、きっと足がすくんじゃうんだろうなと。
スケさんはそれをこの1年で体現してくれたので、20 代30代に伝えていってもらいたいなって強く思いました。
そこが、ビルダのいいところだったりするんですかね?

変化を嫌がるところがある中で、進んで変化していこうというのはすごく前向きなことじゃないですか。
毎週の施行定例でも議題が出て、こうしました・ああしました、じゃあこうしましょう・ああしましょうって、それが出てくるだけでもすごいことだと。
本来、変えたくない人は変えたくないのに、良い方向に行こうというマインドをみんなが持っている。
それは僕が入社した時から思っていましたね。
みんながみんな自分で思っている意見を伝えられる、というのはすごく関心したし、うらやましいと思いました。

―それでも人数が20人、25人と増えていくと昔よりは言いづらくもなっていくんだろうなという寂しさともどかしさもあったりはします。
今の話に関連して、例えば他にビルダの良いところはありますか?

コミュニケーションがすごく盛んで、イベントとかも頻繁にありますし、仲間の意識が強いというのはすごく感じますね。
年齢もあまり関係ない。
いろんな年齢の人がいるし、先輩後輩もあまりなくて、会社として本当に良い雰囲気が出せているなというのがありますね。

―偉ぶったり、年次が上だからとか、そういうマウンティングもあんまりなさそうに思います。

そういうのは全くないですね。
あとは建物を作るにあたって、我々は施工側なんですが、施工側なのにやりたいことを建物に反映できる。
これは本当に外の世界を見ていも、なかなかないと思うんですよね。
だから新しく入ってきた若い人たちには、うちの特長であるラボにも参加してもらいたい。
そこで町さん含めていろんな人の意見で変化させていく過程を見てもらい、自分でもアイデアを出してこうやっていきたいっていう風に思ってもらえるようにしたいです。
そこがビルダの魅力の1つなので。

―意匠の図面があっても、現場の作り手として「もっとこうした方がいい」っていうのを実現するのってすごく高いハードルですよね。

そうですね。
やっぱりゼネコンで施工管理をやっていると、設計図からベースは変えずにこうした方がいいだろうという程度までは考えるんですけど、ガラっと変えるまではなかなか発想として持っていなかったので。
そこが面白いところですね。

―そう思うと、施工管理や現場監督、うちで言うとディレクターですけど、一般的なゼネコンより、作り手が輝ける場所・作り手が賞賛されるフォーカスされる、いいねって褒められる場所な気もする。
どこ向いて仕事してんだっけ?ってなりがちじゃないですか。たとえば意匠設計の方向いてその人を立てながらやるもどかしさがあるだろうなって。
作り手ファーストであるべきで、スケさんと面接した時にそんな話をしたのを覚えている。
「10数年の思いやキャリア・実績で、良いもの作るっていうことをもっと精一杯フルスイングでやってもらいたいな」とすごく感じたのを、改めて思い出した。
ちょっと話を変えて、最後に今後の伸びしろとか、こうなってって欲しいなとか、ビルダの今後について聞きたいです。

まだ会社として若いですから未熟な部分もいっぱいあって。
僕は前職で15年間、中堅のゼネコンで頑張ってきて、技術的な部分が足りなかったりとか、設計や図面関係で足りない部分は見えるので。
でも、足りないだけで、そこを補えばもう伸びしろしかないです。
1人1人の技量はもう十分なほどあるのが分かっていますから、伸びるしかない。
ですので、僕が培ってきた技術的な部分をみんなに伝えながら、細かいところから全体的な流れ作りまで、一緒に成長しながらやっていけたらなと思います。

―スケさんに1年後 2年後にインタビューできた時に今日を振り返るのを楽しみにしつつ、また力を借りられたらと思います。ありがとうございました。