「周りの力を借りればなんとかなる」
という成功体験と自己理解を得た
二年半

渡部さん(工事部バックオフィス)
<プロフィール>
2021年3月入社。前職で中堅ゼネコンの現場事務に3年ほど勤務。
ルーティンワークに物足りなさを感じ、挑戦できる会社で自分も成長したいと考え、転職。
(聞き手:ビルダリッジ代表 越川町)
―ファーストテイク、一発撮りで質問を投げかけるので答えてもらえたらと思います。
ちょっと緊張している様子だけど(笑)。
 ナミちゃんは今どんな仕事で、入社してどれぐらいですか?

仕事内容は、工事部長のアキちゃんを補助をしてます。アシスタント的な役割。

―まあ何でも屋さんだよね。

そうですね、工事周りのことを何でもやってます。
入社して、2年半ぐらいですね。

―前職について聞かせてください。どんな理由でそこを辞めたのかな。

中堅ゼネコンの現場事務をやっていました。
前の仕事はルーティンの仕事ばっかりでちょっと面白くないなと思って……もうちょっと挑戦したり、やってみたいことが出来る仕事をやりたいなと思って転職をしました。

―現場事務所・現場詰め所で施工周りのドキュメント関係を整える、みたいな。

そうです。簡単な経理とかも。

―今のナミちゃんから想像できないというか……前職は何年いたんだっけ?

そこは3年ぐらい。
建築業界で絞って、その会社の理念やチャレンジ精神が面白そうだなと思って。

―2年半前の面接では「私は作ってもみたいんです」って言ってた。

そうですね、やってみたかったんです。
前職では、同期が50人くらいいて、施工をやっているのが40人、事務職10人くらい。
施工担当で日々現場に出ている人は、成長しているんですね。
毎日違う課題に当たって、できることが目に見えて増えていって。
事務って毎回同じことをやっているから、その社内ルールは身につくけど、じゃあ会社が変わったときには何もできないんじゃないか?みたいな不安もあって。
だったらもう、そう考えるのも嫌だし、現場も面白そうだし「施工がやりたいな。未経験でOKのところはないかな」と探して、応募させていただきました。

―それってなかなかなくて、石井さん(工事部長)としては「女性は現場に出るのが、この業界大変」だと、最初は止めながらだったけど、結局は石井さんの信頼が得られたからね。一棟を作ったの、いつだった?

2020年からで、最初は池尻の打設をやって、西荻の方が家が近いからそっちに変えてもらって、入って1年後ぐらいから任せてもらって。

―石井さんも含めてみんなの信頼が得られたから、任せられたチャンスだと思うんだけど。
入社して1年、2年経って何を感じる?

面接の時とか入った直後だと「すごく自由にやってるな」という印象で。服装も髪も決まりがないし、前の会社だったらダメだと言われてたこともOKだし。
それはいいなと思いつつ同時に、自由にやるっていうことは責任を持たなきゃと。
ただ自由に振る舞うっていうのは、ちょっと違うなって感じます。
「勝手にやる」と「責任を持って自由にやる」は違うなと。
働くうちにそれが分かってきて好き勝手やるより、責任を伴った自由で働くというのがいいなと思っています。

―大手、中堅のゼネコンと比べるとルールがそんなに多くないもんね。
自由な中での責任や目的意識を持って働く上で、2年半でのナミちゃん的な自分の変化や成長は?

たぶん、前に働いていた会社だとマニュアルの中でやっていたので「分からないです」とか「できないです」っていうことをすぐ言っていました。
ここに入ってからは「なんだこれ?」と思っても、一旦調べたり、自分で出来るところまでやってみようと、考えて仕事を進める姿勢になって、けっこう面白いな、感じ方が変わってきたな、と自覚します。

―依頼する側としても、そういうナミちゃんを見ていると心強いし、常に綺麗に依頼なんてできないから、ありがたさをずっと感じています。
うちに「施工に関するとこはナミちゃんに1回相談する」という流れがあるのは、そういう安心感があるからだよね。
それがナミちゃんのストロングポイントだと思う。
ビルダっていろんな役回りの人から仕事を振られるよね。

入社後は事務の先輩がいたから聞きながらやってたいたけど退職してしまって、しばらくは1人でやるしかなくて。
でもやってみたら、意外に周りの力を借りてなんとかなった、ということが結構ありました。
1人だけど周りの力を借りればなんとかなるじゃん、というのが積み重なったんです。

―成功体験だね。

だから新しいことに対するブレーキもなくなって、やればやるほど経験と知識がついて面白いなという風になってきました。
もし大失敗しちゃっても仲間がなんとかしてくれるって思ってるので(笑)

―(笑)ビルダリッジを選んで2年半が経つけれど、選んで良かった点があるとすればなんだろう?

自分のできる幅、受けられる幅は絶対に広がったと思うし。
それとは逆にやったことがないことをやると、こういうのが苦手なんだとか得意なんだとか、そういうのが見えてきて、自分自身がよく分かってきました。
そういう感覚は、前の会社のままなら培われなかっただろうし、今ここでいろんな人やものに触れさせてもらって感じるものだと思います。

―そういう機会に恵まれるのは、ナミちゃんが自分で勝ち得たチャンスや信頼があるからだと思うんだよね。
それがナミちゃんの素晴らしさだなと。
そんなナミちゃんとして、自分の成長含め、ビルダリッジで今後どうしていきたい?

自分の中で課題だと思ってるのは、気がついたら一番年上になっちゃってて。
だからちょっと先輩として……じゃないけど、後輩の子たちがキュってなって(行き詰って)いるの見ると、「見え方を変えたら楽しくなるよ!」とか、そういうのを伝えていけるような先輩になりたいなと思いますね。
あとは整理整頓がもっとできるようになりたいですね。

―物事の捉え方、マインドセットによってだいぶ見える世界は変わるわけで、それをミセスビルダリッジとしてぜひ後輩に伝えて行って欲しいな。
今、職場を変えようかなと悩んでる人がこれを見ているとして、なにかメッセージを。

「なんだか面白そう」っていう気持ち・直感は大事かと思います。
募集要項には色々と書いてあるけど、結局入ってみないとわからないし。
その会社の面接に来た時の雰囲気で良さそうとか合いそうとか、結局そういう言葉にできないところが大事だと思うんです。
そういう意味で考えすぎずに行動してみるのもいいんじゃないでしょうか。

―ナミちゃんも僕と30分しゃべって「来ます」って、そんな感じだったよね(笑)。
自分のセンサーが反応したら、ベストかは別として飛び込んでみるってのは面白い選択肢だね。

私はその方法でこの会社と出会えたんで、良かったなと思ってますし。

―そういう人がまた飛び込んでくれたら嬉しいね。