―石井さん、前回インタビューしたのが2019年の夏なので、1年半前ですね。
今2021年1月に、工事ディレクターを新しく増やそうと思っているので、改めてインタビューする中で
文字だけでは分からないビルダリッジのことを本音ベースで知ってもらえたらと思います。
石井さんから見て、3年働いた、一緒に作り上げたビルダリッジはどんな場所ですか?
ここに「仕事」をしに来ている感覚がなくて、遊び場的な場所になってます(笑)
―コウセイも同じこと言ってて、家から職場行くときに、家から家に行くような、遊びに行く感覚だって言ってましたね。
どっちかっていうと、家にいるよりこっちにいた方が落ち着くというか(笑)それくらい、めっちゃ居心地がいいですね!
―楽しそうに仕事してるなって見てて思うし、下は21歳で息子世代ですよね。
それでもカッコつけることなくスタッフにあきちゃんって呼んでもらってて、いつもすごいなって思ってみてます。
強引に呼ばせてます(笑)それで少しでも近づけたらと思って。
普通にしてても上司ってだけで怖く見えることを知って、いじられる位がいいかなって思ってます。
最近やっとみんなが自然とあきちゃんって呼んでくれるようになったけど、それまでは結構努力しましたね(笑)
―それですごく距離が縮まったように見えましたよ。
今、石井さんが率いている施工チームはどんな感じでしょう?
未経験の子を1年10カ月育ててきて、最初はすごく嫌で、無理だ!プレーヤーとしてやってた方がいい!と思ってたけど未経験の彼らと、育成未経験の自分と「一緒に初心者同士やっていこう」と思ったら、楽しくなってきましたね。
彼らがすごく可愛いし、彼らを見てるとビルダリッジの明るい将来しか見えてこないし、将来どんなディレクターになってくれるんだろうと考えると、楽しみで仕方がないですね。
―いつもニコニコしながらその話してくれますよね。
やる気というか、楽しそうにやってる雰囲気は、みんなからも醸し出されてますよね。
これから来てくれる子が、これを見てたとしたら、今ならもうちょっと上手く育てることができる、ような気がします(笑)
―一緒に転びながら、失敗から学んだ1年10カ月でしたもんね。どんな人が来たらいいと思いますか?
とにかく元気な子がいいですね!出来ないのは俺も一緒だし、監督のスキルはやってれば積み上がっていくものだけど、もっともっと大事なものを学んでもらう為に、元気で素直な子が1番じゃないですかね。
今まで元気で素直じゃなくても、ここから俺は元気で素直になるんだ!って決心して来てくれるでもいいし。
「ここからどうしたいか」という想いが強い子がいいですね!
―石井さんから見て、ビルダリッジはどんな文化、特色がある会社ですか?
仕事場というよりも、人生を生きていくうえでの「たまり場」という印象が強いんですよね。
スキルだけを身に着けたいと思ったら物足りないかもしれないけど、20何年現場監督をやってきて、スキルよりももっと大事なものがあって その人間性とか人格は、仕事をする上でとても重要なものだと最近思いましたね。
―どんなことがビルダリッジで学べますか?メリットは何でしょう?
「失敗してもいいんだ」ってことをまずは知れること。
―失敗から学ぶ、はよく言っていて、ボクも率先して失敗してますもんね。
町さんが言う通り、失敗しないと成長もしないんですよね。
失敗しないようにすると、守るから挑戦しない、つまり成長しないし、失敗した時に隠そうとしてしまう。
するとそっちばかりに気を取られて、結局成長しないんですよね。
自分の頭で考えた上で失敗する、これは大いにやってほしいですね。
自分で考えずに、誰かがこういったから失敗しましたはダメですけどね。
―失敗から成長する、これはビルダリッジの根底に流れる特色ですよね。
他にビルダリッジを表す、考え方とか価値観はありますか?
オープンというか、さらけ出す、自己開示ですかね。
失敗とか恥ずかしいことでも言っちゃいなよ(笑)って感じで。
―失敗を開示できる方が成長も早いし、カッコつけてる間は、自分で自分しか見えてないですからね。
そういう意味でも、「成長したい」「もっとこうなりたい」という意欲がある人にはハマるけど、
保守的な子や、これくらいでいいやと思っている人には辛い環境かも。
―ビルダリッジの工事ディレクターの仕事で、他の会社では身につかないものって何ですか?
クレドにもあるけど、みんな「出来る理由から考える」よね。
出来ない理由を考えても仕方ないって思って、出来ない理由を考えなくなったと思いますね。
あとは、思い立ったらすぐ出来る。
みんな失敗したくないとか、思っちゃうからこそ、これはすごく良い環境ですよね。
―失敗するのがダメっていうのは、日本の義務教育で刷り込まれてますよね。減点主義とか、他の人との比較とか。
まこちゃんが、友達との関係で愚痴に違和感を持つようになったみたいで。
「出来ない理由を探して、そこで思考停止してていいの?」って言ってるまこちゃんを見て、尊いというか、キュンというか(笑)
ウチは出来る理由から考えるから、出来ない理由を考える99人よりもアドバンテージがあるんですよね。
―工事ディレクターの仕事は、小さな会社の経営と一緒だと思うんですよね。
お金を使って、人を動かす。孤独も感じるだろうし、人が思ったように動いてくれない。
でもお金を作り出すこと、建物を造り上げること、トラブルと向き合うこと、経営者と一緒だなって。
ボクは後ろで支えてもらってる分、好き勝手やらせてもらってますけどね(笑)
―確かに石井さん好き勝手やってますよね(笑)
でもそれは、ボクが120%石井さんを信頼してて、何かあったら一緒に解決しようって覚悟があるので
ミスやトラブルがあっても、石井さんがのびのび自由にやってる方が楽しいし、実りもあると思ってます。
このボクのスタンスで、自由を感じてもらえてるなら嬉しいです。
ビルダリッジをどんなコミュニティにしていきたいですか?
いわゆる施工会社って、設計とか施主とかとテーブルの向こう側で対面する形になるんですけど、
ビルダリッジの置かれてる状況は特殊で、同じ方向を向いてやらせてもらってる。
―確かに、設計も施主もこっち側ですね。向こう側にあるのは、「いい建物を造る」という目標だけ。
みんなが同じ方向、同じ目的を向いてますね。
だから、まだまだ未熟だけど、他の施工会社では造れないものが造れる気がするんですよね。
ビルダリッジでは、ダメと分かった時点ですぐ次の案にシフトできるけど、他の施工会社ではそれが出来ない。
そのスタンスがとても貴重だと思うんですよね。
―目的に対して愚直ですよね、目的以外の他を見ないと言うか。
「いい建物をつくろうぜ」だけを見て仕事ができるから、
現場監督と設計の両方をできる新しい人材が生まれるんじゃないかって思いますね。
今はまだ未熟な点もあるけど、「工事はビルダリッジにお願いしたい」って言われる会社になりたいですね!
―それでいて、施主を感動させるような、施主の期待値を超えるような仕事をしたいですね。そのためにも、人を増やしてチームを強くしたいですね。 石井さんから見て、どんな人が向いてる、向いてないと思いますか?
自分に嘘をつかないことができる人、ですかね。
嘘ついたり、誤魔化したりする人は向いてないと思いますね。
あとは、何やったらいいかわからない、自分の天職は何だろう?と悩んでいる人はいいかもしれない。
職種なんて何でも良くて、人生における大事なものは別にあって、現場監督のスキルは、武器の1つでしかない。
人間性の方がよっぽど大事で、現場監督の仕事で予期せぬ出来事に遭遇した時に、その人間性が磨かれると思いますね。
―じゃあ、悩んでいる人がいたら、一回ウチの門を叩いてみたら?って感じですね。
そうですね!絶対楽しくなると思うし、俺は20代の時にここに居たかったなと思います。
そしたらもっと成長できてたかもしれないし(笑)
―最後に、見ている人に何かメッセージがあれば。
最近よく思うのが、長く続けていると良いことあるよ、です。
仕事じゃなくてもどんなことでもいいので、
1つのことを辞めないで長く続けていると、見えるものが増えて、学びも増えます。
―「いい建物を造りたい」「いい人生を送りたい」「楽しく働きたい」
みんな、ここには愚直に向き合ってくれていると思うので、同じように思う人に来てもらいたいですね。
今日はどうもありがとうございました!