常識を疑い
自分で調べる姿勢

工事部バックオフィス 藤井さん
<プロフィール>
2019年9月入社。建築系専門学校卒業後、中小ゼネコンに1年勤務。その後美容師に転身8年勤務。
趣味でもある植栽やガーデニングなどに携わりたいという思いから、美容業界を離れることを決心。
施工会社のなかでも、デザインや外構を重要視しているビルダリッジに出会い、建築業に舞い戻る。

―はい、では撮影を始めたいと思います。フィジー、自己紹介とビルダリッジに入った経緯をお願いします。

32歳です。専門学校は建築科を卒業したんですが、建築の道は就職して1年で諦めて美容師になりました。 
美容師を7~8年経験して、将来に不安を覚えて転職を考えるようになりました。

―2019年にウチに入社して今で1年5か月経つけど、当時はどんな悩みや課題を持って転職活動をしてたんだろう?何を思って建築業界にカムバックしようと思ったの? 

まず美容師として向いてる向いてないだと、自分は向いてないと思ったから転職を決めました。
あとは職場の雰囲気で、愚痴が多くて前向きじゃない点が嫌だったのもあります。

―最初は建築業界見てなかったと思うんだけど、どうしてビルダリッジに興味を持ったの?

就職した最初の1年で建築業界はもう諦めてたので、転職当初は全く建築業界は見てませんでした。
でもビルダリッジのHP見てたら、他の施工会社とはちょっと違うのかな?って興味を持って、
面接だけでも行ってみようかな、と思ったのがきっかけでした。

―面接に来たときは、ガーデニングや外構に興味があるって話だったよね? 

 第一志望じゃない中で、面接の何がきっかけで興味を持ったんだろう?

最初1年勤めた時、朝から晩まで怒られながら働いていて、建築業界には良いイメージがありませんでした。
でもビルダリッジは自分発信で働けば、自由度があるのかなって感じたから興味を持ちました。

―今1年4か月働いて、面接当時に思っていた事とのギャップはありますか?

HPに書いてあった事と多少違うことはあります。例えば、土日も現場に行くことがあったりとか。
でもそれは、強制されて行く訳じゃなくて、自分から「この現場をより良くするためにどうすればいいだろう?」
って考えた時に、自分の選択で現場に行ってるんです。
その選択で後々のスケジュールがスムーズに進むから選択しているけど、現状ではまだまだ時間がかかるなって印象ですね。
でも自分の予定を組み込んでスケジュールを立てられる自由さはありますね。

―先週の金曜日、奥さんの誕生日だったんだよね?

そうですね、速攻で帰りました(笑)
そこもやっぱり自分の段取り次第ですよね。上手く行くときもあれば、上手く行かないときもあるし。
それを上手く組み立てることが仕事なのかなって思います。

―1年4か月働いて、自分でどんな成長を感じますか?

「一般的に常識と思われてることが正解とは限らない」って考えるようになりました。
常識的に考えてできないよね、ってことは多いと思うけど、ここにいると常識に囚われなくても解決できたりする。
「常識って何がベースなんだろう?」って考えるようになりますね。
常識を疑ってみて、自分で調べてみると全然違う答えが出たりとか。

―「思考停止はしない」「できない理由よりできる理由を考える」がウチの特徴の1つだよね。
 その他にフィジーから見て、ビルダリッジはどんなコミュニティだと思う?

みんなそれぞれキツいこともやってると思うんですよ。でもそれを楽しんでやってるし、自分のやりたいこともやってる。
だから面倒くさがって働いてる人は1人もいないと思いますね。

―やらされてるって感覚で働いてる人は少ないと思うんだけど、そこはどう?

そうですね、やらされてるって思った瞬間に多分キツいと思います。
色んな人の意見を踏まえた上で、やるやらないは自分で決めればよくて。
それがやらされてるになると、自分の意見で動いてないから、すごく働きづらいと思います。

―仲間と一緒によく笑ってるのを見るけど、フィジーから見てビルダリッジのメンバーはどんな風に見える?

面接のときからですけど、笑い声はすごく多いですよね!
事務所の中の距離も近いから、いろんな話が聞こえてきますね(笑)

―そこは、前職の美容業界と比べるとどんな感じ?

仲間と色んな事を話す機会はこっちの方が多いし、他愛もない話から気付けることがあったりもする。
自分の机の場所が決まってないのもいいですよね。毎日違う場所で、隣も違う人だから、毎日発見がありますね。

―フィジーから見て、ビルダリッジで働くことで得られるメリットって何かある?

思考停止しない考え方は、ここで働くまでなかったものですね。

―自分のプライベートにどんな影響がある?

最近やったのは、感情の通りに動かず、その先を考えて動くことですね。
感情を一旦置いて、考えてから話すってことをこれまでしたことがなくて。
嫁に腹が立った時に、これはどんな対応をすればいいんだろう?って考えたりします。
それは作業がうまく進まない時、職人さん対しても活かされてますね。

―ビルダリッジで働いていて、どういう瞬間が楽しかった?やりがいを感じた?

キツかったり苦しい期間が長く続くこともあるんですけど、それを乗り越えるために色んな事を考えて考えて…
それが1本の線に繋がる瞬間が来るんですよね。その瞬間に仕事の終わりが見えて、スッキリするんです。
その上で建物が完成すると、めちゃくちゃ嬉しいですよね。

―フィジーは建物のディテールにすごくこだわってるよね。そこを考えずに進めることも出来る中で
 細部のディテールに時間をかけて丁寧にやるのは、自ら大変な道を選んでるよね。それはなんでだろう?

Mなんですかね(笑)
大変な道を選んで、何やってるんだろうって思うこともあります(苦笑)
仕事をただ進める上では時間がかかるし、無駄というか…無駄ではないけど、+αの部分だなって思うんです。
でも自分でやると決めたから、最後までやり遂げたいと思うんですよね。

―細部にこだわって、人とは違うものを創り出したいって想いがあるのかな。
 ハードに働いていても、ニコニコ笑って愚痴1つを言わないフィジーをすごいなって思って見てるよ。

「何があっても自分のせい」だとずっと思ってるし、自分の中で今回ここはこだわろう!と思う部分だけは
しっかりやり遂げたいと思いますね。そこが上手くハマると嬉しいです。

―そういうこだわった部分が完成した時に、すごく良い顔してるよね。そこが今の楽しさだったり、やりがいかな?

そうですね。現場に良く行かないは自己判断じゃないですか。でも最近は毎日現場に行ってるんです。
だから事務作業が溜まりがちなんですけど…でも実際に現場で指示を出すことで、1㎝のズレがなくなって綺麗に仕上がる。
今はそれを見たいんですよね。その収まりが分かってくれば、電話だけで指示できるようになるかもしれないけど。
今は面倒くさいことをしっかりやる時期なのかな、って思います。

―総論として仕事は楽しい?

ふふふ(笑)楽しいし、キツいし…でもやっぱり楽しいですね(笑)
嫌だなって思うよりは、24時間ずっと仕事のこと考えてる気がします。
朝起きた瞬間から、今日はこうしよう、あれしようって考えて…楽しいですよ!

―最後に、ビルダリッジで働くのに向いてる人、向いてない人はどんな人だと思う?

前向きな考え方ができる人ですね。後ろ向きになってやらされてるって感じると、辛くなってしまうと思うので。
あとは、自分で考えて行動できる人だったら、頑張れるし楽しいと思います。

―どんな人に来てほしいですか?

明るい人、笑顔が多い人がいいなぁ(笑)

―変わった人もウチはウエルカムだよね(笑)

たしかに、変わった人多いなって思います(笑)

―今日はインタビューありがとうございました!

2回目のインタビュー(2023年)

(聞き手:ビルダリッジ代表 越川町)
―2回目だね、この動画撮影。前回から二年半ぶりくらい。
フィジーは今、どんな仕事をしてるの?

前回はディレクターとして工事の現場を担当していましたけど、今は働き方を変えさせてもらって発注業務をメインとしています。

― 今、前回の動画を見てどんな印象?

打ち合わせも特になく撮ったけど「意外とちゃんと考えてるじゃん」と。
その時起きていたことに向き合っているなと思いました。

― 前回と同じ部分がある質問かもしれないけど、あらためてなぜビルダリッジに入ったのか聞きたい。
前は美容師だよね。

やっぱり建築業界は転職予定ではなかったので。
実は専門卒で最初の社会人経験として建築業界に1年間いたんですけれども、1年やってもう建築業界はいいか……と思うようになって、美容師になって。

―美容師は何年やっていたの?

8年ぐらい。働きながら資格を取って。
それで美容師も、今振り返りたくもないなって思っちゃうぐらいなんですが、正直、上手くいかない現実があって……。
結局ビルダリッジに入ったのが年齢も30歳だったんですけど、その年齢でどうしようかって今後の戦略を考えた時に「生きていけるための仕事を探そう」っていうのが始まりでしたね。

―そんな中で、一度は「無いわ」と思った建築業界のビルダリッジに面接に来たんだよね。

最初は嫁から「戻ってみたら」って言われて、じゃあ行ってみるかと。

―トモちゃんはなんでそう言ったんだろうね。

建築業界が嫌だったという話をしなかったからかもしれません。
でもやっぱり自分は経験がありますし、転職業界としては候補にするのも自然だと。
他の会社も面接には行ったんですけど、そこはやはり印象どおりの昔の建築業界だな、という感じでした。
ビルダリッジは建築業界っぽい感じがしなかったんですよね。
町さんも元々業界が違うじゃないですか。そこがあるから違うんだろうなって、すごく感じたんです。

―そうだね、畑は違うよね。
フィジーは普通の建築会社も知っていて、それとちょっと違うビルダリッジに飛び込んできて2019年入社で丸4年。

すごい早いですね。毎年毎年、変化しっぱなしですよね。やってる内容も毎年違うし、去年の今頃なんて、今のこの発注業務の仕事をしているのは全然イメージもつかず。

―仕組み作りをしたのが、1年前だよね。

ですね。まさかでしたけど。今の仕事のイメージは出来なかったですね。
でもやってみようよ、で始まることが多いじゃないですか。
相談しながら、そういう中で仕事って生まれていくんだろうな、って最近は感じますね。
これやりたい!って言って合うかどうかもわかんないような状態のものに飛び込んでその通りに行くかと言えば、そうではないことが多い。
今も自分の業務がいいよねって思ってもらえることもあれば、ちょっと合ってないよねって言われることもありえるなと思っていて。
でもその中でじゃあどうしていこうか?と考えながらやっていける、柔軟に変化することができるっていうのがビルダの魅力だと思います。

―なぜこのチームは、まずやってみようよ!ってなるんだろうね。当然失敗も起こりえるわけで。

この仕事をさせてもらって分かってきたのは、思い描いているものと実際に行動してみたものの差が全然違うからなのかなと。いくら思い描いていても、絶対イレギュラーがあって。
でもそれをやってみることが、失敗だったりイレギュラーに気づけるところで、それを修正していく、作り上げていくというのが、会社を作っていく上で必要な時間なのかなと感じます。

-一般的な大きい会社って、特に目的ありきで仕事するじゃん。
仕組み、マニュアルがあって仕事になっているわけじゃん。
それに対して前例がなかったり答えがないからこそ、ビルダでは、トライアンドエラーで作っていくからなのかなって思う。このやり方に合わない人は合わない。

当然そうですね。

―こんな働き方をした4年間で感じる自分の成長ってどういうところ?
成長だけじゃなくてもいいんだけど。

「仕事ってこういうもの」「時間で働く」「与えられたものの中で働く」っていう考え方があったのですが、そこが変わりましたね。
常識というか、一般的に見たらこうだよねって言われがちなことを「ひっくり返してもいいよね」っていう答えがビルダでは出てきたりする。
もちろん簡単にそこに踏み切れるかというと、躊躇してしまうところもあるんですけど、目的ベースで考えたら、それも正解だったりするんだなと。

―そうやって働くことに対する考え方が変わった4年間だけど、家族もできて子育てしていく時、仕事と両立みたいなことで心がけてることはある?

バランスなのかなって思いますね。
その都度、その都度で変えていくバランス感覚が家庭にも仕事にも大事なのかなと。
家庭、育児、どれも答えがないことは、仕事にも通じると思います。
家庭内で受けるフィードバックって、一番近いところでのフィードバックなんで、それも積み重なって糧になっている感じがします。

―そんな4年前の自分を後輩だとして、声をかけてあげるとしたらなんて言ってあげる?
転職に迷ってて、どこに行ったら俺は人生いいのかなって迷ってたわけじゃん。

「いっぱい迷え!」って思いますね。
何でもすぐに答えが出るかっていうと、そうじゃないし、迷ったりとかそこで踏み込んで見て分かったことがあればそれでいいと。自分の選択に後悔する必要ないのかなって思うんです。
その選択に従ってどんどん自分が成長していくだろうから、安心して迷っていいと思いますね。

―そうやって成長した今、ビルダリッジをどうしていきたい?
伸びしろも改善点もいっぱいあると思う。

発注業務を立ち上げて、今までどうにかみんなで頑張って作り上げてきましたよね。
やっと人数も増えてきて、できることも増えてきた。
今は、それを整えていく時期に入ってきていると思うんですよ。
これまでは、いいもの、カッコいいものを作ろうということだけにフォーカスしてきましたが、今度は、自分たちの働き方自体ももっと楽しくしたり、効率上げていくことができるベースが出来てきているので、そこを整えていきたいなと思います。

― 最後にこれを見てくれている人に対して、こんな人はビルダリッジと合わないよ、どんな人が合うよ、みたいなメッセージを。

それ、前回も聞かれてるんですよね。やっぱり、前向きで明るい人がいいなって思います。
マイナスなムードを発している人がいると、周りも引っ張られるし。
考え方一つで変わる……意識というか心の持ちようで変わるじゃないですか、そのへんって。
楽しみながら、失敗してもいいんだからやってみようよ!って思える、そんな人がいいと思います。

ーたしかにね。そこは大事だね。
特にビルダリッジ一番の「笑顔代表」はフィジーじゃないですか。
俺の笑顔の師匠はフィジーだから。いつも目尻を下げて笑ってるのがかっこいいなと思ってるし。
ちょっと鏡で練習したこともあるよ(笑)
では1,2年後にまたフィジーの話を聞かせてください。
ありがとうございました!