(聞き手:ビルダリッジ代表 越川町)
―入社して1年と 4ヶ月ぐらいだね。振り返ってどう?
月並みですけど早かったですね。あっという間だった、濃厚で。
前職は10年ちょっとやっていますけど、濃さという意味で、体感ではその2、3年分をやった感じですね。
新しいことにチャレンジしたというのも理由だと思うんですが、仕事上で決断する機会がすごく多くて、前の会社に比べると裁量権もあるという点で「脳への負荷」があり、いい意味でその体感時間を加速させてるのかなって気がしますね 。
―大手はルールがあって、ルールの中では頭を使わなくていいもんね。
うちは標準化はしつつも、思考停止とセットになるルールは嫌うからね。
それなりの規模の会社から、20~30人の会社に来て戸惑う部分もあったと思うんだけど、どうでした?
もともとそのぐらいの規模の会社に絞って転職活動をしていたんですよね。
前職が300人400人ぐらいの会社で、何かルールや仕組みを変えようという時にどうしても足並みが遅い点が気になっていて、20人30人になればそこが早いだろうなと想像してたんです。
ただ、その心構えはできていたつもりですが、想像をはるかに超えてスピード感がありました。
―他の人も言っていたけど、やっぱりビルダは「変化」がキーワードになるね。
変化に対してブレーキがないというか、上手くいかなかったらすぐに手を打つ、みたいな。
善し悪しがあると思うんですが、まず自分がどちらの人間かといえば、変化を恐れるタイプの人間だと思うんです。
ただ、堅い会社で働いていると、そういう性格の人間でもふと「ここ変えたいね」みたいなこともある。
でも変わらない。
自分はそこに疑問を抱いていて、変化を恐れるタイプでありつつ、一歩踏み出したい、変えていきたいっていう思いがあってこの会社に来て。
刺激になってるなと思いますね。
―うちにきて1年4ヶ月。自分の変化・成長を挙げるとすればなんだろう?
ちょっと考えていいですか?
―中ちゃんぽくていいね、このシンキングタイムが。
すごく変わったなとは思うんですよね。
まず町さんとかアキちゃんにも言われますけど、自分は頑固だと思うんです。
前の会社のやり方もそうですし、嫌な言い方をすると、自分が正しいという思い込みがあったと思うんです。
けれど、それはぶち壊されたなと。
自分は10年ハウスメーカーで働いてて、正直もっとできると思ってました。
でも、この会社に入って物件2棟を渡されて、全然できなくてドロップアウトしたぐらいなんですよね。
建築業界の経験でいったら自分より経験のない20代の子たちがそれの倍ぐらいの件数を今ではこなしていて、学ぶべきところが沢山あって。
もちろん教科書通りの「世の中が積み重ねてきた施工管理ってこういうもんだよね」ということを教えられるんですけど、それとは違う方向で自分よりも力をつけてきたマインドなり技術やノウハウを持ってる子たちがいっぱいいる。
そこがすごく刺激ですね。
(若手の)為則なんか、本当に毎週毎週、刺激を何かしら1つはくれる存在で。
自分が前の会社で新人が入ってきた時に面倒を見る子たちと、ほぼ同い年なんですよ。
そう考えるとそれだけで結構な衝撃で。
楽しいですね。
―最近入ってきている組だと、まあまあ行儀がいい子も増えてはいるよね。
お行儀が良くても絶対にとんがってる部分があると思うんですよね。
就職活動のセオリーとかで、自分を型にはめる側面はあると思うのですが、たぶんみんな本当はすごく尖ってるところがあるはずで。
うちの会社に来てピンっと飛び出てきて、同じ方向を向いて仕事ができるような個性的な子が入ってきてくれたらいいなと思いますね。
自分も今は堅苦しく教えたり面倒を見たりとか、そういうことはしないようにしていますし。
―中堅以上の会社だと「そういうのはダメ」とブレーキを踏むことがあると思うんだけど、うちは小さい会社ゆえにそれはなくて、若い子にも機会を与えられる方かなって思っている。
そんな環境で、どういう人だったらこのチーム・コミュニティに合う、こういう子は来てほしいなみたいな感じで、ビルダリッジという職場、あるいは建築業界・人生の先輩としてコメントはある?
そうですね、自分で何かを決断できるように、それこそ今できなくてもなりたいという意志が大事だなと。
仕事1つ1つもそうですが、仕組みを考えること含め、必ず意味とか意義とかその経緯があると思うんですよ。
その背景を思考して考えられる力が、ビルダリッジではつくだろうと。
そういうものを生きていく上で手に入れたい、そういう大人になりたいと思ってる人はぜひ来てほしいなと思います。
あと、これはビルダリッジとは関係なく、僕は今ビルダの中でも建築が好きな方だなってつくづく思うんですよ。
特に現場監督って、意匠系の設計デザインとは違う泥くさい面もあるし、安全管理・品質管理とか堅苦しい言葉もありますけど、目の前で職人さんが作業して、物を作ってできていく過程を見ていくのは楽しい。
それが建築のかっこよさや美しさに繋がっているので。
そこを一緒に楽しんでくれる人に来て欲しいなと。
―「建築、ようわからんけど好き」って大事だよね。
うちは褒めたりいいねって言ってくれる人たちがいるのに、もし全く興味がなければちょっと寂しい。
中ちゃんは建築が好きで、ハウスメーカーを経ての経験や自信と入社後のギャップも経て、今は仕組みを作る側にも行かなきゃいけないじゃん。
その仕組みづくりの過程で大きく会社を変えることもできるわけで、渦中にいる人としてはどう感じている?
たしかに自分は1年ぐらい現場仕事を見て、今は仕組みを作る側にシフトしている最中ですね。
今のような本当に積み上げていく楽しさっていうのは、なかなか普通の会社じゃ味わえないですし、作り上げてもどんどん変わっていく、変わり続けるべきだと思うんですけど、その面白さを一緒に味わいたい人はぜひ!という感じですね。
―たとえば5年経っちゃうともっと仕組みができちゃうから、働きやすい場所・パフォーマンスを生みやすい場所になる。
変化の渦中とはちがう醍醐味になるかもしれないね。
決まったら明日から始めるみたいなスピード感って、中堅以上の会社ではなかなかできない。
変化したいと言いながらも変化を望まない、みたいな。
ずっと格闘していますけど、やってみてダメだったら変えることができる、それがビルダリッジのいいところだと思いますね。
同時に、今はすごく変化が大きいので、いいところもその中で蓄積していかないといけないなと。
せっかく良かったけどそのまま忘れ去られちゃうこととか、大変だった時に生まれた仕組みがフェードアウトしてしまわぬよう、形に残したいです。
みんなでそういうことをコネコネしていけたら、もっともっといい会社になるのかなと思っていて。
―属人的な部分やチーム作りをやってもらいたくて、この数ヶ月で役割チェンジをしたわけだよね。
そういう観点で、ビルダリッジをどうしていきたい?引っ張ってく側として。
自分はまず、縁の下の力持ちになるべきだなと思っていて。
引っ張るというよりも仕組み作りの立場っていうのは縁の下だと思うんですよね。
引っ張るよりも、みんなの力を借りてみんなで作り上げてくのがビルダリッジ流だと思う。
それでみんなが働きやすくなって、建物のクオリティを上げていこうよっていう段階になると思うんですよ。
そしてクオリティが上がってさらに現場の安全も管理できるようになったら、次に今度はじゃあもっと面白いことやってみようと。
「もうこのフェーズはクリアしたから次はもっと面白い、もっとカッコいいことをやってみよう」と、伸び伸びやれる環境にしていきたいですね。
今現場もアップアップで頑張ってるんで、少しでも負担を軽減したい。
自分が建築が好きだからっていうのもありますけど、似たようなものを作ってると飽きてきちゃうというか、刺激も技術的な知恵もついていかないのでそういう意味では、負担を減らしてその先に次の難しいことやカッコいいことにチャレンジするフェーズに移りたいですね。
―じゃあこの1,2年を頑張る理由・目的は、そこの地ならし土台作りみたいな部分になってくんだろうね。
だからこそ、その変化の中でも柔軟にやってくれる人が動画を見てうちに来てくれたら嬉しいね。
建築好きで、嫌なやつじゃない人が(笑)
嬉しいですね。
―最後にメッセージはある?
町さんもよく言うし、たぶんビルダリッジのみんなが思っていることだと思うんですけど、 他責にしない、つまり自責で考える、自分ごとで考えるってことがありますよね。
やっぱりそういうのってどこの社会、会社に行っても役に立つ根本の大事な考え方だなって思っていて。
その感覚、言葉に引っかかりを感じるような人はぜひ一度話をしてみたいなと。
会いに来てほしいなって思います 。
―中ちゃんに会いに来てってことだよね(笑)。
ありがとうございました。